不動産業界や金融業界の営業は、結果を出せばインセンティブが付与されるため、平均年収が高い傾向にあります。
では、それ以外の業界にいる営業マンが年収を上げるにはどうしたらいいのでしょうか。
今回は「営業に必要な8つのスキル」について解説します。給与を上げたい営業マンはぜひ参考にしてみてください。
営業に必要な8つのスキル
営業は各個人のスキルによって、昇給や昇進に差がつくといっても過言ではありません。
ただ、必要なスキルさえわかっておけば、これから努力で巻き返すことが可能です。
さっそく結論ですが、営業に必要なスキルは以下の8つ。
2.決算書を読むスキル
3.マーケティングスキル
4.人の話を聴くスキル
5.マネジメントスキル
6.トラブル対応スキル
7.思考スキル
8.アンガーマネジメントスキル
一つずつ解説していきます。
1.コミュニケーションスキル
話すのが得意なだけでは不十分。営業に必要なのは、「相手と信頼関係を築くため」のコミュニケーションスキルです。
クライアントと信頼関係を築くことはもちろん大事ですが、ある程度の社内営業も昇給や昇進に欠かせません。
ビジネス上のコミュニケーションが苦手な方は、「先輩社員に同行する」「まずは聞き役に徹する」といった対処法があります。
2.決算書を読むスキル
決算書が読めると自信のある営業マンは少ないはず。ただ、すべての数字を理解する必要はありません。
ここでは決算書の読み方を省略しますが、決算書を読むスキルがあれば「競合他社の分析」ができます。
競合他社の現状を知ることで、自社の具体的なアクションプランを立てることができ、社内で頭一つ飛び抜けた存在になれるでしょう。
3.マーケティングスキル
マーケティングとは、簡単に言い換えると「売れ続ける仕組みづくり」と言えます。
しかし、マーケティング担当者がいる日本企業は、4割程度しか存在しないのが現状です。
そのため、多くの企業では営業マンが「サービスや商品をどう売り込むか」を考えなければいけません。
つまり、マーケティングスキルを磨いていけば、おのずと営業マンとしての価値も上がっていくというわけです。
4.人の話を聴くスキル
人の話を聴くスキルが高いと、以下のようなメリットがあります。
・信頼関係を築きやすい
・相手が求めていることがわかる
相づちや適度な質問を挟むだけで、「この人は自分のことを理解してくれた」と相手は感じてくれます。
「人の話を聴くスキル」は、手間が少ない割に効果絶大なので、営業マンなら絶対に身に付けておくべきです。
5.マネジメントスキル
どんなに優秀な営業マンでも一人で出来る限界はあります。
やはり給与を上げたいなら、役職について部下をマネジメントするのが最短ルートです。
現在、役職がついていなくても、一つ上の役職についたと仮定して行動すれば、社内でも評価されるでしょう。
6.トラブル対応スキル
取引しているクライアントとのトラブル対応も営業の役目です。
クライアントの信用を失わないように、誠意ある対応でトラブルを解決することが求められます。
トラブル対応は苦手な方が多いと思いますが、「この人に任せておけば何とかなる」という人材は希少価値が高いです。
7.思考スキル
自分の頭で論理的に考える力が弱いと、筋の通った提案ができず結果を出すのに苦戦するでしょう。
逆に、論理的に物事を考えることができれば、クロージングで相手を納得させやすくなります。
思考スキルは、人生で失敗しないために必要不可欠です。
8.アンガーマネジメントスキル
営業に必要なスキルとして、最後に紹介するのがアンガーマネジメントスキルです。
商談で理不尽なことを言われたときに、頭に血がのぼることもあるかもしれません。
しかし、そこで感情的になっても、あなたの評価が下げるだけです。
「怒る」という感情は、周りにも負の影響を与えます。感情的になりやすい方は、感情のコントロール方法を学んでおきましょう。
営業スキルと環境次第で年収の上限は青天井
営業職は他の業種と比べて平均年収が高いです。結果次第で、年収が3,000万円を超える場合もあります。
ここでは、どんな環境であれば営業マンが年収を上げることができるかについて解説します。
グローバル企業で語学力を活かす
ヒューマンホールディングスの調査によると、「英語を習得したことで年収がアップした」と答えた営業職は約4割もいることがわかっています。
しかし、日本の語学力は、アジア諸国のなかで61カ国中60位とずば抜けて悪いため、グローバル企業で活躍できる人材が少ないのが現状です。
例えば、ビジネス英語を身に付けて、グローバル企業に転職すれば、年収を大幅に上げることができます。
参照:【Daijob.com 英語習得に関するアンケート調査】
金融・不動産業界に転職する
金融・不動産業界は、年収が高いですが仕事は超ハードなので、体力のある若いうちにチャレンジするのがおすすめ。
金融業界であれば、ファンドでの投資業務やM&Aのアドバイザリー業務は、年収1,000万円以上の人材が多いです。
不動産業界だと、不動産販売で20代のうちに年収2,000万円を稼ぐ人もいます。
独立する
企業に属せず、自分の力で生きていきたい方は、独立を考えてみてはどうでしょうか。
必ずしも組織にする必要はなく、一人営業会社でフリーランスのような働き方も可能です。
独立する場合は、会社員時代の人脈次第で収入が大きく変わることもあります。
SNSで経験を発信する
独立するのは怖い方は、まずSNSで影響力をつける努力をしてみるのがおすすめ。
今までの営業経験をTwitterなどで発信し、共感してくれるフォロワーが集まれば、商品を販売することも可能です。
もしビジネスとして軌道に乗りそうであれば、独立を視野に入れることができます。
まとめ:得意を見つけて毎日コツコツ継続するのが近道
営業スキルが低い状態で、急激に年収をあげることはできません。
まずは今回紹介した「営業に必要な8つのスキル」に自分を当てはめてみましょう。
年収を上げる結論は、「未来のなりたい自分を明確にし、スキル習得のために毎日コツコツ努力すべし」です。