不動産会社は年々増えていて、2018年時点で法人数は30万社を超えています。ただ、大きな市場であるにもかかわらず、少子化やIT化など今後解決すべき課題は多く残っています。
そのため、他の業界より営業提案のチャンスが多いとも言えるでしょう。今回はそんな不動産業界の良質な営業リストを効率的に集める方法を解説していきます。
不動産業界だけでなく他の業界にも言えますが、営業リストは作って終わりではなく、営業活動の記録を残して分析していくことで受注率を上げていくことができます。
ビジネス機会を逃さない!不動産業界が長年抱えている課題とは?
不動産は成約に至るまでに地道な営業力が必要で成約まで時間もかかります。そのため、長時間労働が問題視されていました。
IT化が進んだ現代でも、いまだにFAXや電話をメインで使っている不動産会社も多くまだまだビジネス機会の宝庫なのです。
最近では、不動産業界の課題となっていた業務にテクノロジーを導入して、新しい価値を生み出す「不動産テック」と呼ばれる動きも活発になってきました。
こういったカオスマップもざっと把握したいときに便利です。
不動産テックカオスマップ 第6版(https://retechjapan.org/retech-map/)
不動産会社の営業リストは絶対に作るべし!
新しいビジネスが期待できる不動産業界ですが、とにかく会社数が多いため効率的な営業を行うにあたって、営業リストは絶対に作成するのがおすすめです。
一言に不動産業界といっても、ハウスメーカー・デベロッパー・仲介会社などたくさんの呼び方があって、わかりづらいですよね。
ただ、〇〇業者と分類するなら、ほぼ以下4つのどれかに当てはまるので、どこに営業すべきかわかりやすいと思います。
・建設業者
・宅地建物取引業者
・マンション管理業者
・賃貸住宅管理業者
ここからは、無料で営業リストを作成する方法について説明していきたいと思います。
無料で不動産会社の営業リストを作成する方法
不動産会社の情報が掲載されたサイトはたくさんありますが、なかでもおすすめなのが国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」です。
公式サイトはこちら
不動産業を始めるには、免許取得と国の許可が必要というルールがあります。
免許を持たない悪徳業者は国土交通省のサイトには掲載されないので、最低限の判断基準にはなるはずです。
また、過去に免許停止などの行政処分を受けた業者を検索することもできます。
営業リストを作成していく上で、取引先候補になる企業が出てきたら一度調べてみてもいいかもしれません。
以下サイトも営業リスト作成に便利です。
こういった無料で閲覧できる媒体のデメリットは基本情報しか載っていないことです。
なので、さらに詳しい情報が必要な場合は、別途料金を払って調査する必要があります。
また、紙媒体から営業リストを作ろうと考えている方もいるかもしれませんが、ほぼすべての不動産会社の情報はネット上にありますし、更新情報もネットのほうが早いので紙媒体はおすすめしません。
【有料】不動産会社に特化した営業リストの販売会社
もし営業リスト作成に時間がかかるようなら、有料で営業リストを購入することも検討してみてください。
ここではおすすめの営業リスト業者を5つ紹介します。
名簿エンジン
名簿エンジンの不動産営業リストの情報収集元サイトは以下です。
・不動産ジャパン法人名簿リスト
・アットホーム法人名簿リスト
・ホームズ法人名簿リスト
・SUUMO法人名簿リスト
情報収集元サイトごとで購入できる仕組みで、それぞれ販売価格が異なります。例えば、最安価格のホームズとSUUMOであれば、それぞれ20,000円です。
電話番号やメールアドレスはもちろん、営業時間や取扱物件数などのデータも含まれているので、リスト作成に時間をかけずに営業活動を行えます。
データは毎週更新されていて、会員登録なしで営業リストのサンプルを無料ダウンロードできるので、まずは営業リストの質を確かめてみてはいかがでしょうか?
リスト王国
リスト王国の不動産営業リストの情報収集元サイトは以下です。
・不動産ジャパン法人名簿リスト
・アットホーム法人名簿リスト
・ホームズ法人名簿リスト
・SUUMO法人名簿リスト
リスト王国で取り扱っている不動産会社情報の営業リストは14万件あり、最安価格のホームズとSUUMOは、16,200円から入手できます。
メールアドレスとFAX番号は別途有料オプションですが、免許書番号や所属団体など細かい情報まで含まれているので戦略的に営業活動したい方におすすめです。
名簿エンジンと同じく、会員登録なしで営業リストのサンプルを無料ダウンロードできます。
日本企業名簿センター
日本企業名簿センターは、不動産営業リストの情報収集元が記載されていなかったですが、入手可能な不動産の業種としては以下の通りです。
・不動産代理/仲介業
・不動産開発/分譲業
・土地売買業
・建物売買業
料金は従量課金方式で10円/件となっていて、売上高や従業員数などの詳細も入手したい場合は20円/件です。
購入件数に応じて値引きされるようなので、大量の営業リストが必要な場合はお得かと思います。
DM名簿リスト販売ダイレクトメール社
全業種あわせたデータ総数は452万件と、47都道府県ほぼすべての企業を網羅しています。不動産業者だけの営業リストは10万件以上あり、66,000円で販売されています。
不動産会社の電話番号は営業リストにすべて記載されていますが、FAX番号が記載されているのは7万件弱、メールアドレスが記載されているのは5千件です。
また、データはエクセルのxlsx形式となっているので、購入したらできるだけ早く営業活動に使うことをおすすめします。
名簿屋ドットコム
名簿屋ドットコムは不動産営業リストの情報収集元が記載されていなかったですが、入手可能な不動産の業種としては以下の通りです。
・土地売買業
・不動産代理業・仲介業
・貸事務所業
・土地賃貸業
・その他の不動産賃貸業
・貸家業
・貸間業
・駐車場業
・不動産管理業
料金は従量課金方式で10円/件です。すべての営業リストにFAX番号がついているため、特にFAXDMに威力を発揮するリスト業者です。
ソーシャル企業情報
ソーシャル企業情報の営業リストは、全業種あわせて100万件以上、不動産業界だけで4万件以上あります。
不動産業界の中でも以下の業種に絞り込みが可能です。
・不動産賃貸
・不動産開発
初期費用なしで月額7,700円から始められ、契約期間の縛りもないので、お試しで始めやすいかと思います。
データは2か月に1回の頻度で更新されています。また、管理画面上で業種とエリアの絞り込みもできるので、希望している営業リストをすぐ簡単にダウンロードできます。
ラクリス
不動産営業リストの情報収集元はアットホームだけですが、リアルタイム更新が強みです。
料金は従量プラン、定額プラン、月額プランの3つが用意されていて、出力ファイル形式はCSVとなっています。
自分で営業リストを作る時間がない方にはおすすめです。
まとめ
今回は、良質な営業リストを効率的に集める方法について紹介しました。
営業リストを自社で作る場合、費用はかかりませんが手間がかかります。
一方、営業リスト業者からリストを購入すれば費用はかかりますが、すぐに営業活動を始められます。
自社にとって、どちらが効率的か見極めた上で利用することが大切です。